May 02, 2009

キムチの汁だ

「チェイサー」を見た。


監督・脚本:ナ・ホンジン
出演:キム・ユンソク/ハ・ジョンウ/ソ・ヨンヒ/キム・ユジョン/チョン・インギ/チェ・ジョンウ
公式サイト

「殺人の追憶」を彷彿とさせる、力強くグイグイもっていく韓国サスペンス。狭くて暗い画の中に、犯行とアクションを、意地と苛立ちをギュウギュウに詰め込んだ、演出と撮影がすごかった。迫力ありすぎで、脳味噌ぐわんぐわんに揺らされた。

この映画は凄い。

構成もよかった。最初からエンジン全開で、ついにラストまで一時も気が休まることはない、徹底的な追いかけっこ。犯人はすぐ捕まるし、どんどん畳みかけて展開していくのに、それと同時に全く展開しないのが犯人の逮捕であり、被害者の発見。という矛盾した構造が凄い。

究極のイライラ映画である。

しかも、韓国警察の低能っぷりが半端ない。かなり歯がゆいし、納得いかない。その点でイヤになる人が多いかも知れない。けど、実話だからしょうがない。それは映画の責任ではないし、そこを逆手にとってますます主人公と観客をイライラさせる方向にもっていってることが素晴らしい。

また、これ見よがしのテーマとかがないのも良かった。日本映画だと、残された被害者の娘を使って、最後に娘の手を取って……みたいな「感動」の「前向き」なラストが待ってるわけだけど、そんなこと全然しないから良かった。

だから、きれいで落ち着いた画で見せられる日本の生温いサスペンスが、情けなく思えた。いい線いってるのに大事なところで人間から離れてテーマや説教をあざとく表現してラストで減速する「KT」の阪本順治がひ弱だなあと思った。

やっぱりテーマは後からついてくるもので、描くべきは人間なんだ。と思う。


殺人の追憶 [DVD]
殺人の追憶 [DVD]

KT 特別版 [DVD]
KT 特別版 [DVD]


レオナルド・ディカプリオ主演でハリウッドがリメイクするらしいが、アメリカの警察はここまでザルじゃないから物語が成立するのかどうか、すごく心配。ダメっぷりの象徴シーンは、見当違いの場所で被害者を捜索、冷蔵庫を覗いて血を発見、「これを見てください!」と鑑識を呼ぶ……その答えは、この日記のタイトル。

韓国警察はバカすぎる。

motecinema at 11:59│Comments(0)この記事をクリップ!★★★★ いい映画 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
サイト内を検索

Yahoo! JAPAN

  • このサイト内を検索

アマゾンで検索


プロフィール
だいおう
ゆる〜く活動中の猫好きシナリオライター。ここでは、ただの映画バカとしてやってます。よろしく♪

文章は、批評とかレビューとかそんな大層なもんは遠慮して、感想・戯れ言って感じでございます。わ。

メールは、全角の@を半角に直してから送ってください。motecinema@gold.livedoor.com