February 14, 2009

バカ女!

「闇の子供たち」を見た。

闇の子供たち プレミアム・エディション [DVD]



梁石日の同名小説を阪本順治が監督した、社会派ドラマ。テーマは、タイで横行する幼児売春や臓器移植のための人身売買。出演は、江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡ら。と、豪華?

阪本順治っていつもそうだけど、深いテーマに挑むくせに弱腰だったり、切り口が面白いのに消化不良だったりする。名監督みたいな扱いになってきてるけど、どうも物足りない作品を作り続けてて、日本のソダーバーグといった感じ。手放しで良かったのって、結局「どついたるねん」だけなんじゃないか。

で、今回もやっぱり、幼児売春だ人身売買だと派手に風呂敷を広げてはみたものの、ナンダソリャなクライマックスにソリャナイダロなオチがついて、せめてテーマの問題提起くらいビシッとしてほしかったのに、全部吹っ飛んでしまった。うまく畳めないなら最初から風呂敷広げんなよ! とイライラしながら映画館を出た。

最大の問題は……

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ここからネタバレ。(読んでから見ても大丈夫だけど、一応)

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最大の問題は、さんざん幼児売春の問題を解決させるために記事にしようとしていた主人公の新聞記者である江口洋介が、実は自身がペドフィリア(幼児性愛者)だったってオチ。自分が以前に幼児を買ったことがあり、おそらく「それを後悔するからこそ命賭けてまで記事にしようとしていた」ということなんだろうけど、無理がある。あり過ぎる。

まず、ペドフィリアは性癖だから、危険冒して買う程の奴が簡単に治るわけはない。仮に後悔して二度とやらないという固い意思があるとしても、わざわざ記事にしようなんて自虐行為やるわけない。不用意にその世界に近づくわけがない。仮に近づく性格だとしても、それを映画のラストで客に報せるという後出しジャンケン式の構成は素直に共感できない。駄目。

ひねったつもりで得意になってるのか、途中でNGOの代表から「子供が好きなのね」と言われるシーンが2回もあるんだが、それがこのオチの伏線だったなんて、バカらしくて泣けてくる。それに、妻夫木聡のくだりだけ妙にありがちな青年成長ドラマになっててテーマと関係ないし、宮あおいは直情型のバカ女でテーマを語る以前の問題児だし(劇中でそう言えば許されるわけでもない)、脇のキャラや物語もひどい。

この映画、それなりに話題にはなってるが、ペドフィリアの実態を知らなかった「心の美しい」方々がワーワー騒いでるだけのことである。本当にしょうもない映画だ。



闇の子供たち プレミアム・エディション [DVD]闇の子供たち

これがその、しょうもない映画。


児童性愛者―ペドファイル児童性愛者
――ペドファイル


ペドファイルの実態がよくわかる面白い本。すごいよ。


motecinema at 12:47│Comments(0)★ どうしょうもない映画 

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