February 12, 2009

こごにいるよ

「へばの」を見た。


監督・脚本:木村文洋
出演:西山真来、吉岡睦雄、長谷川等、工藤佳子

ヤフー映画によると、こういう映画。(一部加工&略)↓

核燃料再処理工場のある青森県六か所村を舞台に、そこで生きる男女の別れと再会を描いた愛の物語。結婚目前で放射能汚染事故という不幸に見舞われる男と、その婚約者の現実を真摯に見つめる。ヒロインにふんするのは、主に京都を中心に舞台などで活躍する西山真来(しゃくれてて怖い)。その相手をピンク映画界の名優、吉岡睦雄が演じている。

で、問題はやっぱり賛否両論巻き起こるであろう驚愕のラスト10分。というより、ラスト一発。さすがにこのネタバレはまずいから詳細は書かないが、とにかく一発で映画の途中からのいろいろを吹っ飛ばしてしまったわけだが、これをどう見るかによって評価が大いに分かれるところであろう。で、私の頭の中でも意見は真っ二つである。困った困った。

作り手としては、評価したい。反則であっても、強引に表現してしまうその心意気を買いたい。ストライクゾーンから大きくはみだしながらも目一杯投げた監督の球は気持ちよくもあり、ついついストライクを置きにいってしまいがちな売れない脚本家は感服してしまう。お見事!

ただ、観客としたら「勘弁してよ」と言いたい。ネタバラシをラストでやるタイプの映画は色々あるが、ミステリーやサスペンス以外で、主人公クラスの登場人物についてラストでバラすというのは反則というより失敗だ。人物を描くのが主眼であるはずなのに、「実は本当の姿を見せてませんでした」というのでは、何をやりたいのかわからない。

もちろん、ネタバレ後、つまり鑑賞後にじっくり思い返して感じ取ってくれ、ということなんだろうけど、見ながら感じさせてこそ映画なんじゃねえのかい。その上で、さらに鑑賞後に何か思い返しちゃうのがいい映画なんじゃないのかい。このやり口はちょっと卑怯だろう、監督さんよお。……と、思った。

後は、全体の構成について言うと、映画なんだからもっと派手なクライマックスがあってもいいんじゃないかと強く思う。さんざんありがちな自主制作映画レベルのたるい雰囲気と編集を見させられ、ピンク映画の名優、吉岡睦雄の抑えた芝居を見させられ、ついにその爆発も興奮もなく終わってしまうのでは、物足りなく、非常に残念。

しかもそのクライマックスであるカーセックスですら、途中でなんかゴニョゴニョ聞き取れないことを喋ってトーンダウンしてるんだから残念で仕方ない。これも全てはラストの一発を際立たせるための伏線と言えば言えるわけだけど、それじゃあなんのための一発なのかわからなくなってくる。もっとガツンと来てくれよ。

音楽の使い方も卑怯だったし、この監督、良くも悪くも、ズルい人だ。から、次に注目かな。


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吉岡睦雄の出てるこれが見たい。面白いらしい。


motecinema at 00:00│Comments(0)★★★ まあまあの映画 

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