February 01, 2009

跳び蹴り男の死には同情できないが……


ようやく「殺人の追憶」を見た。

殺人の追憶 [DVD]



サスペンスなのに未解決の事件がベースって、それだけでもう矛盾してるというか、破綻してる。未解決ということは、謎解きができないということだから。犯人逮捕というゴールに達しなくても、「ユージュアル・サスペクツ」みたいに、十分な謎解きゴールを迎えることはできるが、この事件は実話だし、そうもいかない。とにかく非常に難しい題材なわけだ……

が、実にうまく仕上げている。犯人捜しという大きな軸から外れることのない程度に、田舎者のバカ刑事や都会から来た敏腕刑事を描いてドラマを作り、しかもそれが方々にとっちらからないようにきちんとクライマックスに向けて収束している。素晴らしい。「ブラック・ダリア」なんかはこれのよい失敗例で、とっちらかって客の気持ちも分散したままだった。

とはいえ、何よりも素晴らしいのは、ラスト。エピローグである。未解決事件であるから、犯人は見つからないし謎も解けないわけで、後味の悪い終わり方になるんじゃなかろうか……と気になって鑑賞してたんだが、いやあ、やられた。未見の人のために内容は書かないが、妙な爽やかさと悔しさとが織り混ざったシーンで、逆に未解決ゆえの後味の悪さをうまく利用していた。素晴らしい。



殺人の追憶 [DVD]殺人の追憶

一度、是非。


motecinema at 20:46│Comments(0)★★★★ いい映画 

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