January 19, 2009
コックローチの臭いがするぜ
ヤフーの映画サイトによると……アフリカのルワンダで内紛による大量虐殺の危機から人々を救った、実在のホテルマンの勇気と良心を描いた感動ドラマ。主演はドン・チードル。テリー・ジョージが脚本、監督、製作を手がけ、1200人もの命を守り抜く男の勇姿をヒロイックに描き出す。日本公開は危ぶまれていたが、若者によるインターネットでの署名運動が功を奏し、公開が実現した話題作。……です。
「シンドラーのリスト」と比べられることが多いけど、主人公はそれほどヒロイックには描かれていない。シンドラーが断固たる覚悟を持って“積極的に”弾圧側であるナチスに挑戦していくのに対し、ドン・チードル演じる主人公ポール・ルセサバギナは必要に迫られて“受動的に”対処していく形だから。
これは実在の人がモデルだから作り手がどうこうできることじゃないけど、結果的に「ホテル・ルワンダ」の方が“いやらしさ”がなくて素直に見ることが出来る。ヒーローが立ち上がるシーンとか、ヒーローが苦悩するシーンとか、そういうのがドタバタした流れの中に紛れこんでるから作られた映画っぽさがなくて見やすかった。
それは逆に言うと、それだけ主人公に対する試練が絨毯爆撃のようにジャンジャン連続してやってくるということなんだけど、こういう構成は実話ベースだからこそできることだろう。完全フィクションでこんなにやったら、しつこく感じてしまう。だから、人はすぐに「事実は小説より奇なり」とか言いたがるけど、作り手側からすると納得がいかないところだ。むーん。
ホテル・ルワンダ
「シンドラーのリスト」と比べられることが多いけど、主人公はそれほどヒロイックには描かれていない。シンドラーが断固たる覚悟を持って“積極的に”弾圧側であるナチスに挑戦していくのに対し、ドン・チードル演じる主人公ポール・ルセサバギナは必要に迫られて“受動的に”対処していく形だから。
これは実在の人がモデルだから作り手がどうこうできることじゃないけど、結果的に「ホテル・ルワンダ」の方が“いやらしさ”がなくて素直に見ることが出来る。ヒーローが立ち上がるシーンとか、ヒーローが苦悩するシーンとか、そういうのがドタバタした流れの中に紛れこんでるから作られた映画っぽさがなくて見やすかった。
それは逆に言うと、それだけ主人公に対する試練が絨毯爆撃のようにジャンジャン連続してやってくるということなんだけど、こういう構成は実話ベースだからこそできることだろう。完全フィクションでこんなにやったら、しつこく感じてしまう。だから、人はすぐに「事実は小説より奇なり」とか言いたがるけど、作り手側からすると納得がいかないところだ。むーん。
ホテル・ルワンダ
motecinema at 18:19│Comments(1)│
│★★★★ いい映画
この記事へのコメント
1. Posted by BlogPetのていおう January 21, 2009 16:52
ていおうは、製作も挑戦したかったの♪