April 12, 2008

不思議の国のアンフェア

やんどころなき事情があって、「アンフェア the movie」とかいうのを見てしまったんですが、最初から最後までツッコミの連続で、時にはツッコミどころが多すぎて口があわわあわわとなりましたよ。あわわ。子供騙しにもほどがあるだろっ!という『不思議』をちょっとだけ書いてみますと、まあこんな感じです……



後でわかる大事な目的の1つである警察庁長官をひどく乱暴で適当な扱いによって確保する元SAT?の精鋭たちの不思議。加藤ローサ演じる看護師と篠原涼子の娘のいるフロアだけは他に誰もいない不思議。すぐ後に長官を人質にとって警察庁に要求を突きつけるわけだから、長官を拘束してる様子を見られたくらいで加藤ローサを殺す必要は全くないのに殺してしまう不思議。しかもサスペンスものの場合、序盤で意図的に殺害の瞬間あるいは死体を見せない上に発砲音をこれ見よがしに響き渡らせる演出は「実は生きてるんじゃないか」と推測させる種になるというのに、結局何もなくやっぱりただ死んでたんだと後半でわかるだけという不思議。犯行グループの人数も把握できてないのに、占拠された病院に残ってるのは篠原涼子の娘だけだと把握できてる警察の不思議。犯行グループの数も目的も居場所も何も把握できてない状況でいきなりSATを突入させる不思議。篠原涼子の娘よりも警察庁長官の命が大事だと寺田農演じる警視総監が主張するのはかまわないが、それがすなわちSAT突入の理由になるわけがないのになっちゃってる不思議。しかも反対している部下も「それなら仕方ない」みたいに論点がズレッぱなしの不思議。SATを突入させる最終判断をする警視総監が裏切り者だったというオチならつまらないながら辻褄は合うものの、そういうわけでもない不思議。後でわかる突入したSAT自体が犯行グループの一味だったという仕掛けはなるほどと思うものの、だったら突入して本気で犯行グループを殲滅しようと頑張ってる彼らの姿はなんだったんだという不思議。しかもバカみたいにみんなで固まってロビーの真ん中まで行って犯行グループに囲まれて「しまった!」みたいな展開になってる弱すぎるSATの不思議。そんなこんなの大変なときに、指揮を執ってるという寺島進がはっきり言っていつ見ても何もしてなくて煙草吸ってるだけという不思議。警察庁長官を解放してほしけりゃ裏金を出せという要求を、警視総監やら大杉漣やらが迷いもせずに拒否する不思議。SAT突入のときはあれほど長官の命が大事で、それこそが作戦の第1目的だと言ってたにもかかわらず、あっさりと長官の命を差し出してしまう不思議。また、裏金というものは1人で作れるわけがなく、組織全体として、ほとんど全員の上層部が関与してるからこそ足を洗えない蟻地獄となっているというのは誰でも知ってる常識であるにも関わらず、それを大杉漣が1人で背負ってるかのような責任感で裏金の存在を隠すために犯行グループの要求を拒否する不思議。一方、なんとかという細菌兵器がこんな町中の病院にある不思議。そもそも細菌兵器を日本政府が研究してる不思議。防護服が机の角で簡単に破れて感染してしまう不思議。感染した成宮寛貴が、後でわかるが、いわゆる「悪者」ではなく自分としては「正義の味方」だから犯行に及んでいるはずなのに、接触しただけで感染すると十分把握してる細菌を安易に罪なき篠原涼子の娘に感染させてしまう不思議。さらに……

って、もういいか。これでまだまだ序盤ですからね。いや、もちろんコメディだったら全然オーケーなんですよ。コメディならね。でも、社会批判みたいなことやったり、ミステリサスペンスみたいなことやったり、親子愛の感動みたいなことやったりしてるみたいだから、それならきちんとやってくれよということですわ。とほほ。


アンフェア DVD-BOX

アンフェア the movie

上でいろいろ書いてるのは、この映画のことです。下の映画「コード・ブレーキング ~暗号解読」の続きのようです。

アンフェア the special 「コード・ブレーキング ~暗号解読」


motecinema at 23:37│Comments(0)★ どうしょうもない映画 

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