April 04, 2008

ゲイの映画「モーリス」


モーリス restored version

監督:ジェームズ・アイヴォリー
出演:ヒュー・グラント, E.M.フォースター, ピエール・ロム, ベン・キングズレー, ジェイムズ・ウィルビー


英国の全寮制の大学で、禁じられた同性愛に苦しむ青年たちの青春。保身をとるか、本心をとるか、それは同性愛者に限らないテーマだけに、誰でも共感できる。原作のE.M.フォースター自身、カムアウトできない時代で苦しみ抜いたらしく、その告白と言える。

※なお、DVDには公開時にカットされてたシーンが追加されている。


◆アマゾンの解説

イスマイル・マーチャントとジェームズ・アイヴォリーがコンビを組んだ、E・M・フォスターの原作を映画化した3作のうちの2作目『眺めのいい部屋』と『ハワーズ・エンド』の間のもの)であるこの『モーリス』は、青年がホモ・セクシュアルに悩む様子を描いている。

しかし、ただそれだけの話ではない。主人公は彼の人格的、性的なアイデンティティと同じくらい、イギリスの階級社会と格闘するのである。映画は風が吹きすさぶ嵐の海岸で幕を開ける。年配の男性が、父のいない青年モーリス・ホール(ジェームズ・ウィルビー)に、不器用に「聖なるミステリー」であるセックスを教えている。

この嵐のような言葉のない激情は、このゆっくりと進む美しい映画を通して続いている。小説家E・M・フォスターの才が溢れたイギリスのメロドラマは、選択と強迫観念をテーマにしていて、思慮深い主人公の青年は、二人の全く違うタイプの男性の間で思い悩む。一人は繊細で物静かなクライヴ(ヒュー・グラント)だが、彼はプラトニックラブを信奉し、普通の生活を望む青年だった(グラントの演技は見事で、彼はホモ・セクシュアルのシンボルになるのではないかと言われた)。

クライヴが結婚した後、モーリスは思いを断ち切れずに悩む。不運なことに、このときにクライブ家の猟場管理人であるスカダーと出会い、惹かれる。彼は読み書きはほとんどできず、クラシックよりもしとめたウサギについて話すような森番だった。「社会的に下層の人間」を愛したことで、モーリスは自分の中に隠された欲望と、持って生まれた身分について立ち向かうことになったのだった。


モーリス restored version [DVD]
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眺めのいい部屋 完全版 スペシャル・エディション [DVD]
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ハワーズ・エンド [DVD]
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