October 23, 2011
核、原爆、原発事故、ヒロシマ、ナガサキ、原爆症、ヒバクシャ……などの映画
核と原爆、そして原発事故。それらに付随する様々な問題を扱った映画を集めました。知りましょう。学びましょう。チェルノブイリの汚染地域に住み続ける家族を追った「ナージャの村」は今こそ必見です。
◆核・原爆・原発を扱った映画・ドラマ
黒い雨
井伏鱒二の傑作小説を、巨匠今村昌平監督が映画化。広島に投下された原爆による“黒い雨”を浴びてしまった若い女性の人生を軸に、彼女を見守る夫婦や原爆後遺症に悩まされる人々の姿を淡々と綴った問題作。出演:田中好子, 北村和夫, 市原悦子ほか
原爆の子
原爆投下の日に保母だった教師が、7年後の夏休みにかつての園児たちを訪ねる…。被爆した子供たちが綴った作文をもとに脚色し、戦う映画監督・新藤兼人が真正面から描いた。出演:乙羽信子, 滝沢修, 清水将夫, 宇野重吉, 多々良純ほか
第五福竜丸
1954年3月1日、午前3時42分、第五福竜丸の乗組員たちは、米国・ビキニ環礁で行なわれた水爆実験に遭遇する。この被害事件を魂の監督、新藤兼人がドキュメンタリー風に描いた渾身の力作。出演:宇野重吉, 乙羽信子, 稲葉義男, 永田清ほか
TOMORROW 明日
長崎に原爆が投下される前日から翌朝までの日常風景を綴った、井上光晴の小説「明日・1945年8月8日・長崎」を社会派の名匠黒木和雄監督が実写化。出演:桃井かおり、田中邦衛、仙道敦子、長門裕之、原田芳雄ほか。
父と暮せば
井上ひさし原作の同名小説を、黒木和雄監督が映画化。原爆から生き延びた娘と、被害に遭い幽霊となった父親のふたりの交流を暖かく描く。出演:宮沢りえ、原田芳雄、浅野忠信ほか。
八月の狂詩曲
戦争を知らない孫たちに戦争の恐ろしさを伝えるお祖母ちゃんの姿を描く、黒澤明監督による反核ドラマ。長崎から少し離れた祖母の家で退屈に過ごす4人の孫たち。そんなある日、祖母の甥と名乗るアメリカ人・クラークから手紙が届く。
夕凪の街 桜の国
広島原爆投下から10年後と現代に生きる子孫らを通して、現在まで残る原爆の影響を描いた、こうの史代の傑作「夕凪の街 桜の国」が田中麗奈主演で映画化。残念ながら監督の力量不足で完成度は低いため、原作をお薦めします。(ページ下参照)
涙そうそう 広島・昭和20年8月6日 完全版
広島の街で懸命に生きた4人の姉弟の昭和20年7月16日から8月6日までの20日間の物語(TBSドラマ)。出演:松たか子、加藤あい、長澤まさみ、国分太一、玉山鉄二、冨浦智嗣、ほか西田敏行
◆核・原爆・原発を扱ったアニメ
ヒロシマに一番電車が走った
NHK広島放送局が募集した被爆体験記を元に製作された戦争アニメ。戦地に召集された男たちに代わり、広島の路面電車は十代の少女たちが動かしていた。15歳の弥生は車掌業務に就く際に被爆、母や大勢の仲間を失い絶望に暮れる……。
はだしのゲン
中沢啓治原作の傑作戦争コミック、アニメ劇場版。戦争の嵐の中、少年・ゲンは家族で励ましあって生きていたが、原爆により父と弟が帰らぬ人となる。生き残ったゲンと母は、その後生まれた妹・友子と共に終戦を迎えた日本で力強く生きていく。
はだしのゲン 2
中沢啓治原作の傑作戦争コミック、劇場版第2弾。ゲンは原爆の爪痕が残る広島で育つが、ゲンの母は心労と被爆の影響で倒れてしまう。そんな中、闇市で出会った浮浪児たちと意気投合したゲンは、母のためにお金を稼ごうとする。
黒い雨にうたれて
「はだしのゲン」の中沢啓治が原作・企画・脚本・制作などを担当し、西城秀樹が声優に挑戦したアニメ。被爆直後、放射能をたっぷりと含んだ“黒い雨”が降りしきる広島。その死の灰の影響を受ける彼らは、さまざまな苦悩を抱えて暮らしていた…。
◆核・原爆・原発を扱ったドキュメンタリー
ヒロシマナガサキ
スティーヴン・オカザキ監督の『White Light/Black Rain: Destruction of Hiroshima』の邦題がこれ。原爆啓蒙番組といった感じで、ある程度勉強してる人なら真新しさはありません。が、被爆者のインタビューは心に響きます。国連でも上映されました。
BBC 世界に衝撃を与えた日 4
〜ヒロシマ〜
英国BBCテレビのドキュメンタリー作品の中から、世界に衝撃を与えた出来事を扱った作品をDVD化。本作では、戦争という状況下で、初めて原子爆弾が使用された1日を探っていく。
アトミック・カフェ
ジョージ・W・ブッシュの従兄弟で、マイケル・ムーアが師と仰ぐケヴィン・ラファティ監督作。原爆、反共にまつわる1940~50年代のニュースや広報フィルムを通し、アメリカのプロパガンダ戦略を見せるラジカルなドキュメンタリー。
フォッグ・オブ・ウォー
――マクナマラ元米国防長官の告白
アメリカの政界と経済界を牛耳ってきたロバート・S・マクナマラの人生を通して激動の20世紀を振り返るドキュメンタリー。この中で、東京大空襲や原爆投下についての発言が……
ナージャの村
放射能高汚染地域に住み続ける人々を追ったドキュメンタリー。チェルノブイリ原発事故放射能汚染の影響で強制移住地域に指定されながら、移住を拒否し故郷に住み続ける8歳の少女・ナージャとその家族の姿を綴る。
ミリキタニの猫
広島で育ったミリキタニ氏の魂の叫び。ヒロシマという意味では、本編よりもDVD特典での広島平和式典での歌がすごい。こんなに想いのこもった歌は聴いたことがない。
◆おまけ
核・原爆・原発から生まれた映画たち……
ゴジラ
怪獣王ゴジラシリーズの記念碑的第1作。周知のとおり、ゴジラは原水爆実験で生まれた。原作:香山滋、監督:本多猪四郎、特技監督:円谷英二、出演:宝田明/河内桃子/志村喬/平田昭彦ほか
太陽を盗んだ男
ごくごく普通の中学教師が、プルトニウムを盗み出して自らの手で原爆を作り上げ、国家に挑戦していく姿を描いた、伝説の監督・長谷川和彦による反体制的ピカレスク・ロマン。出演:沢田研二, 菅原文太, 池上季実子, 北村和夫ほか
美女と液体人間
監督・本多猪四郎、特技監督・円谷英二、製作・田中友幸の名トリオが、アダルトな雰囲気をも盛り込んだサスペンス映画に挑戦。核実験による放射能の影響で液体化した人間が東京に出現し、人間を襲って同化する。
ローレライ
福井晴敏原作の「終戦のローレライ」を映画化。3発目の原爆を積んだB-29が南太平洋上のテニアン島で出撃準備をしていた。その出撃阻止のため、戦いを挑む……。出演:役所広司, 妻夫木聡, 柳葉敏郎, 香椎由宇ほか
※こうの史代の傑作「夕凪の街 桜の国」。オススメです。
夕凪の街 桜の国
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